あなたもステキよ

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あなたもステキよ〔第七章〕
駅で別れてから3日経っても彼女から電話がない。

どうしたんだろうと心配になり私から電話した。

久しぶりに彼女の声が聞けると心臓がドキドキ波打つ。

しかし携帯は、「お掛けになった電話番号は現在使われていません。

お確かめになってお掛け直し下さい。」を繰り返すだけ。

波が押し寄せては引き返すの繰り返しに似ている。

数日後、私は伊勢での会議の帰り店に寄ってみた。

少し時間は早かったが、店はガランとしている。

私が今夜の初めての客なのだろう。女の娘達はうれしそうに

私を迎えた。

いつもの奥の席へ女達はぞろぞろ連れ立って私を案内する。

4人の女達はニコニコして、私の両脇と前に座って、

私を逃がすまいと布陣を引いて来る。

「ビールデスカ」と聞くから、今日は車運転してるから

キリンフリーを頼む。

女達はビールを飲む。

私がキリンフリーを1本飲むと、女達は4本のビールを

開ける。

私が2本飲むと、女達のビールは8本空になる。

早く客が来ればいいが、この調子では何十本空になるか

わからない。とても長居はできない。

「ウタイマスカ」とせがむが、酔ってもいないのに歌えない。

女達は私を今夜のカモにしようと、両脇からビシッと

私に身を擦り付ける。

この女達の手も職業病なのだろう私の太ももをもそもそ動く。

しかし私を興奮させる彼女の手ではない。

「ゲンキナイデスネ」と言うから

「バカヤロ、お前らが触るから立つものも立たんのじゃ」

と、怒鳴ってやろうと思ったが、イライラが見透かされると思い

グッと堪えた。

彼女は店にはいなかった。

いったい何処へいったのだろうか。

電話もない。携帯の番号も変えている。

なにが起きたというのだ。

ベンツの黒いサングラスの男といるのだろうか。

不安は増々募る。

トイレに立って財布を覗いた。

ここにも不安があった。

今夜はヤバイ、早く帰らないと軍資金が底を付く。

4人の女にまとわり付かれ、帰ろうと歩き始めた時、

豊満な肉体を揺らしてママの出勤である。

「社長もう帰るの」と砲丸玉の肉体を私にぶつける。

私の体が後ろへ吹っ飛んだ。

今夜はどうしても帰らなければと意志を徹すと、

「社長、ナオミのことで少しお話が」と先ほどとは

違う深刻な顔色を私に見せた。













| あなたもステキよ〔第七章〕 | 12:34 | comments(0) | trackbacks(0) |

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