あなたもステキよ

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あなたもステキよ〔第二章〕
「あなたもステキよ」の声が聞きたくて、今夜も来てしまった。

ドアを開けると彼女がいつもの笑顔で迎える。

1m65はあるだろうかスレンダーだが肉感的な体だ。

二十歳のピチピチした歩き方でいつものように一番奥のワルイことのしやすい席へ案内する。

私はこの席がお気に入りでここに腰を沈めると落ち着く。

私が座るといつの間にか彼女の小さな手が私の太ももにある。

職業病だろうか、いつもそうだ。

まだ二十歳だというのにこの病気は早く身に付くのだろうか。

身の上話を聞いたがこの仕事はまだ日が浅いと言う。

職業病以外の理由があるのだろうか。

今夜は一人で裕次郎を唄った。

拍手は彼女だけ、他のお客はホステスと話しに夢中で私の歌など誰一人聴いていない。

義理で叩いた彼女の拍手も、私の歌を褒めたのではない。

これも職業病のひとつなのだろう。

「踊ろう」と夜の銀狐を踊る。

ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェくちびるむなしい、私達は身体を密着させた。

狭いフロアでは動けないから動くのは腰だけ。

彼女の小さな手が私の股間に触れる。

「カタイ、オオキイ」「テデシテアゲヨウカ」

手ではダメとくちびるを寄せると、口と鼻をすばやくそむける。

いやな入れ歯のニオイでもするのだろうか。

今度来るときには、酵素入りポリデントを5錠入れて、金具が溶けるほどに

強力洗浄してこようと思った。

午前1時、シンデレオが帰る時間がやってきた。

今夜も後顧の憂いを残して帰らなければならない。

ドアを閉めて、彼女は私の耳もとでささやいた。

身体にビビッと電流が走る。

「ドコカヘイコウ」その気になる。

しかし私は夏の忙しさでマカを買うのをすっかり忘れていた。

マカがないと「あなたもステキよ」がダメになる。

帰ったら今度こそネットで注文しようと誓って帰ったが、玄関が開かない。




















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